ブログのアクセスが来ない。最初の1ヶ月に実際に起きていること|4サイト同時に立ち上げて実測しました
ブログのアクセスが来ない。最初の1ヶ月に実際に起きていること
ブログを始めて1ヶ月。記事は10本書いた。アクセスは、ほぼゼロ。
このとき多くの人が「記事の質が低いのかな」と考えて、書き直しにかかります。私もそうしかけました。
でも、その前に確かめてほしいことがあります。そもそも、あなたの記事はGoogleの検索結果に存在していないかもしれません。
質が低いから読まれないのではなく、候補にすら入っていない。この2つはまったく別の問題で、対処法も正反対です。
私は同じ作りのブログを4サイト同時に立ち上げて、1ヶ月後の状態を数字で測りました。その結果を出します。
「公開した」と「Googleに載っている」は、別のことです
ここが分かれ目なので、数字を出す前に書きます。
記事を公開すると、インターネット上にページが置かれます。URLを知っている人は、その瞬間から読めます。でも、Googleで検索して出てくるかどうかは、まったく別の話です。
Googleの検索結果は、インターネット全体をその場で探して出しているわけではありません。Googleが自前で持っている名簿の中から出しています。
なぜ、わざわざ見に来る必要があるのか
検索するたびにインターネット全体を探しに行っていたら、結果が出るまでに何分もかかってしまいます。私たちが検索した瞬間に結果が並ぶのは、Googleがあらかじめ世界中のページを回って読み、内容を整理した名簿を先に作ってあるからです。
図書館に置き換えると分かりやすいと思います。新しい本が届いても、司書がそれを開いて内容を確認し、目録に登録するまでは、館内の検索機で探しても出てきません。本は棚にあるのに、検索では見つからない。
公開したばかりのブログは、この「届いたばかりで、まだ目録に載っていない本」の状態です。
そしてGoogleが回れるページの数には限りがあります。世界中のページを相手にしているので、どこを優先して回るかは選ばざるを得ません。立ち上げたばかりで、まだどこからもリンクされていないサイトが後回しになりやすいのは、仕組みとして自然なことです。(※どういう順番で回っているかをGoogleが公表しているわけではないので、ここは私の推測です。)
私は最初、これを知らずに「公開したのに検索で出ない=自分の記事が悪い」と受け取っていました。そもそも、まだ見られていなかっただけです。
名簿に載るまでの流れ
整理するとこうなります。
- Googleのロボットがページを見つけて、見に来る(これをクロールと言います)
- 見に来たページを名簿に登録する(これがインデックス)
- 誰かが検索したとき、名簿の中から順位をつけて表示する
つまり、1と2が終わっていないページは、どれだけ良い記事でも検索結果に1度も出ません。 順位が低いのではなく、勝負の土俵に上がっていない状態です。
公開はこちらの都合で今すぐできます。でもクロールとインデックスはGoogle側のタイミングで、こちらから「今すぐ来て」と命令はできません。ここに時間差が生まれます。
そして、名簿に載ったからといって読まれるわけでもありません。載って、やっとスタートラインです。
私が測ったのは、この「名簿に載っているかどうか」です。
4サイトを同時に立ち上げて、条件を揃えました
原因を切り分けるために、4つのブログを同時期に立ち上げました。立ち上げは6月下旬から7月上旬、この記事を書いている時点で1ヶ月から1ヶ月半が経っています。
4つとも共通しているのは次の点です。
- 同じ構成(Next.jsで書いた記事を静的なHTMLに書き出す形)
- 同じ置き場所(Cloudflare Pages・無料の範囲で運用)
- 同じ公開方法(GitHubにpushすると自動で反映)
- 4つともGoogle Search Consoleに登録済み、サイトマップも送信済み
- 記事はすべて自分で書いた新規記事
違うのは扱っているテーマと記事の中身だけです。ここではサイトA〜Dと呼びます(Aが、いま読んでいただいているこのサイトです)。
1ヶ月後の実測値
Googleに載っている数は、site:ドメイン名 と検索して数えています。数字はトップページを含んだヒット件数です。
推移も含めるとこうなります。
| サイト | 公開記事数 | 7/22 | 7/26 | 8/2 |
|---|---|---|---|---|
| A(このサイト) | 10本 | 9 | 9 | 9 |
| B | 10本 | 1 | 2 | 2 |
| C | 11本 | 1 | 1 | 1 |
| D | 18本 | 0 | 0 | 0 |
記事単位に直します。
- A:10本中8本が載っている
- B:10本中1本
- C:11本中0本(載っているのはトップページだけ)
- D:18本中0本(トップページすら載っていない)
同じ作り方をした4つのブログで、ここまで割れました。
そしてもう1つ。いちばんたくさん記事を書いたサイトが、いちばん載っていません。 Dは18本書いて0本、Aは10本書いて8本です。
CとDでアクセスが来ないのは当然でした。検索結果に1本も存在しないのだから、検索から人が来る道がありません。記事の質の話ではなかったわけです。
「載っていない」には2種類あって、対処が正反対です
ここが今日いちばん伝えたいところです。
Search Consoleの「URL検査」に自分の記事のURLを入れると、Googleがそのページをどう扱っているか教えてくれます。見るべき欄は2つあります。
- 「前回のクロール:該当なし」 ―― Googleがまだ見に来ていない
- 「クロール済み - インデックス未登録」 ―― 見に来たけれど、載せないと判断された
前者は順番待ちです。記事の中身は、まだ評価すらされていません。 後者になって初めて、内容や重複を疑う場面になります。
私はこれを混同して、1週間ほど原因を読み違えました。「載っていない=中身がよくないんだ」と思い込んで、記事の書き直し計画を立てはじめたんです。実際に検査したら、記事のほとんどが前者――Googleがまだ一度も来ていませんでした。
書き直す必要はありませんでした。むしろ、来ていない記事を書き直しても状況は1ミリも変わりません。
Dはもう少し複雑で、トップページは「クロール済み - インデックス未登録」、記事のほうはGoogleがURLを認識すらしていませんでした。玄関には来たけれど、中の部屋の存在に気づいていない状態です。
サイトマップが原因だと思ったら、違いました
最初に疑ったのはサイトマップでした。Search Consoleを開くと、4サイトとも状態が「取得できませんでした」で、検出されたページ数は0。これだ、と思いました。
ところが、同じ状態のはずのAは8本載っています。
サイトマップが1本も読み込まれていないサイトで、記事は普通に載る。ここで「サイトマップが送れていないから載らない」という説明は、少なくとも私のケースでは崩れました。
サイトマップの不通は直すべき問題です。ただ、直せば載るという因果は、私のデータからは言えません。
正直に言うと、私も解決していません
ここは盛らずに書きます。
3週間観測して、動いたのはBが1本増えた1回だけです。 CとDは1ヶ月以上ゼロのままです。なぜAだけ通ったのか、DにGoogleが来ない理由が何なのか、私は特定できていません。
テーマの競合の強さ、被リンクの有無、ドメインの評価――思い当たる説はいくつかありますが、どれも手元のデータで検証できていないので書きません。1回の観測で原因を語ると、だいたい間違えます。
なので、この記事で渡せるのは「原因の答え」ではなく、「いま自分がどっちの状態にいるかを知る方法」です。それでも、書き直しに走る前に知る価値はあると思っています。
まず、自分がどっちの状態か知る(60秒)
アクセスが来なくて焦っている人は、記事を直す前にこれをやってください。
1. Googleの検索窓に site:あなたのドメイン と入れて検索する。
ヒット件数が、いまGoogleに載っているページ数です。0件やトップページだけなら、アクセスが来ないのは当たり前の状態にいます。
(複数サイトを持っている人は、ORでつないで一度に検索しないでください。0件を返すことがあります。面倒でも1つずつ検索してください。私はこれで一度データを取り違えました。)
2. Search ConsoleのURL検査に、記事のURLを1本だけ入れて「前回のクロール」の欄を見る。
「該当なし」なら、記事の中身を疑う場面ではありません。まだ見られていないだけです。
この2つが分かるだけで、「自分の文章がダメなんだ」と落ち込む時間を減らせます。少なくとも私は、書き直しに費やすはずだった週末を1つ取り返しました。
「まだ来ていない」と分かったら、次にやること
待つしかない、で終わると気持ちが持たないので、自分の側で潰せることだけを並べます。これをやれば載る、という保証はできません(私がまだ載っていないので)。ただ、やっていないと待つ資格がないという種類のものです。
1. 自分でブロックしていないか確認する
ブラウザで あなたのドメイン/robots.txt を開いてください。Disallow: / と書いてあったら、Googleに「見に来るな」と伝えている状態です。設定を触った覚えがなくても、テーマやサービスの初期設定でそうなっていることがあります。
私の4サイトは全部開いて確認しました。ブロックはしていませんでした。ここが原因ではなかった、と分かるだけでも切り分けが1つ進みます。
2. サイトマップを、自分の目で開いて確かめる
あなたのドメイン/sitemap.xml をブラウザで開きます。記事のURLがずらっと並んでいれば、こちら側の仕事は終わっています。
ここで私がハマった話をひとつ。Search Consoleは「取得できませんでした」と表示していたのに、同じサイトマップをブラウザで開いたら普通に表示されました。 4サイトとも同じでした。つまり「送れていない」のではなく「まだ取りに来ていない」可能性があります。エラー表示を見て作り直しにかかると、直す必要のないものを直すことになります。
3. Search Consoleから「インデックス登録をリクエスト」する
URL検査の画面に、Googleに登録を申請するボタンがあります。1日に送れる本数には上限があるので、読んでほしい記事から順に送ります。
正直に書くと、私はこれを続けていますが、まだ全部は載っていません。押せば載るボタンではありません。 それでも、こちらから働きかけられる数少ない手段です。
4. トップページから、記事へのリンクが繋がっているか見る
Googleはリンクを辿ってページを見つけます。どこからもリンクされていない記事は、存在を知られる経路がありません。トップページの記事一覧に出ているか、自分でクリックして確かめてください。
逆に、やらなくていいこと
- 記事の書き直し。 まだ読まれてすらいません。評価される前の記事を直しても、評価は変わりません
- 記事の量産。 Dは18本書いて0本でした。数で解決する問題ではなさそうです
- 有料サーバーへの引っ越し。 私のAは無料のまま8本載っています。サーバーが原因だとは、少なくとも私のデータからは言えません
この3つは、どれも「動いている感」があるぶん、やってしまいがちです。私は1つ目をやりかけました。
まずは site: を打つところから始めてください。自分がどっちの状態にいるかを知らないまま手を動かすのが、いちばん時間を溶かします。
数字は測り続けているので、動きがあったらこの記事に追記します。
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